安心して御覧ください。
さてアニメの9話は原作のコミックス3巻、特別編と10話、11話の序盤までに相当します。
本作屈指の人気キャラ、リヴァイ兵長のお目見えとあって原作ファンから高い期待が寄せられました。
それでは原作と比べて気がついたことをチェックしていきましょう。
ハンジ・ゾエ
調査兵団の分隊長、ハンジさんです。
巨人に対しいささか偏った愛情を注ぐマッドサイエンティスト的なキャラ。
その性癖が明かされるのは原作ではもう少し先でしたが、
アニメではこの時点でもろだし。
原作では見られない、ハンジの立体機動装置による鮮やかな戦闘シーン。
分隊長ですからかなり腕は立つのでしょうが、実は原作では戦ったことがありませんでした。
アルミンのような参謀ポジションかと思いきや、
単独で冗談交じりに軽々と巨人のうなじを斬り飛ばす力量。
さすがは精鋭揃いの調査兵団です。
性別不詳キャラが多い「進撃の巨人」の中でも、
特に性別がぼかして描かれているキャラですね。
エレンの意識
コミックスだとあまり気にならなかったのですが、
アニメではセリフがあまりにもちゃんとした日本語だったので
かなり自律できているような印象を受けました。
実際はこの時のエレンは意識混濁して巨人に対する殺意の塊として行動しており、
人間としての理性はなく記憶も残っていません。
地下室の鍵
特に原作との違いはありませんが、おさらいです。
この鍵はエレンの父・グリシャが持っていたもので、
エレンの家(母親が下敷きになった場所)の地下室で使うものです。
なおエレンの生家があるシガンシナ区は超大型巨人と鎧の巨人の侵攻により5年前に陥落し、
現在は巨人が跋扈していると思われます。そのため簡単にたどり着くことはできません。
エレンにグリシャがこの鍵を渡したのはシガンシナ陥落直後のことと思われますが、
グリシャの言動には謎が多く、またその後の消息も不明です。
何のためにエレンに鍵を渡したのか、地下室には何があるのか、グリシャ自身はどこにいるのか-。
これらが「進撃の巨人」のストーリーの根幹に関わる謎を解くための、文字通り鍵となるでしょう。
今回は比較的原作に忠実な展開で、あまり目立った違いというのはありませんでしたので
余計なことを気にせず、より深く演出を味わうことができます。
ハンジの髪(ポニーテールの部分)が原作より増量していたり、
殺風景で何もなかった壁際(エレンたちが包囲されている場所)の背景が
ちょっとリッチになっていたりするくらいの違いしかありません。