進撃の巨人 ネタバレ考察

アニメ27話を見た感想

アニメの感想記事では先の展開にはあまり触れませんので安心してご覧ください。

セカンドシーズンの2回め、27話です。原作では9巻の36~37話に相当します。当サイトの原作感想記事→36話・ただいま 37話・南西へ

主要メンバーがこれからしばらく別行動しますので、初見だとちょっと混乱するかも。

170409_02

【エレンたち】
エレン・アルミン・ミカサ・リヴァイ・ハンジらは、ファーストシーズンの最後でストヘス区にて「女型の巨人」の捕獲に成功した後、「壁の中の巨人」を目撃。その調査もままならぬうちにウォールローゼ突破の知らせを受け、難民が押し寄せるエルミハ区へと移動中です。状況を自分の目で見たいというニック司祭も同行しています。なおリヴァイはケガで戦力外とのことですが、これは「女型の巨人」との戦闘中に激情に駆られたミカサの勇み足をカバーして脚を負傷したため。リヴァイがいれば少数の巨人の群れは1人で全部片付けてしまうので、脚本的には扱いが難しい面もありますね。

【104期たち】
ライナー、ベルトルト、コニー、サシャ、クリスタ、ユミル(※)たち104期は「女型の巨人」が属する勢力との内通疑惑により非武装状態で監視を受けていましたが、「獣の巨人」が率いる群れに襲撃されたことから嫌疑が晴れています。南方から巨人が侵攻していることを伝えるため、4班に分かれて近隣へ伝令や調査に向かっているところ。104期以外の主要人物はミケ、ナナバ、ゲルガーら。体臭嗅ぎたいマンのミケは「獣の巨人」との戦闘で死亡しましたが、1人で殿軍を務めた割には善戦したと言えるでしょう。

(※)ユミルは原作だと今回のサシャ&クリスタとの会話で初めて名前が明らかになったキャラクターです。それまでは「そばかす女」とか呼ばれていて「モブ以上・メインキャラ未満」といった扱いでしたが、これを機に物語の謎に絡む重要人物の可能性を匂わせはじめます。「進撃の巨人」はこういう伏線の隠し方がうまくてロングパスが気持ちいい作品。今後しばらく彼女の言動に要注目ですよ!

現在公開可能な情報

170409_01

点在する村々
壁に付随して存在する都市以外にも、壁内には大小の村々が点在している。
これらは都市住民のための生活物資や食料の生産に従事しており、総人口は都市部を超えている。

郡部の様子は「進撃の巨人」本編であまり描かれておらずスピンオフ作品で垣間見ることができますが、本筋の理解にはあまり必要ない情報でしょう。いちおう、4巻15話で訓練兵になる前の幼年エレンたちが老人と一緒に冬の田畑で酷使される様子が見えます。アニメ今回など見るに、ウォールマリアが破られて大量の難民がローゼ内に入ってきた割には無人の土地が余ってるな~…と感じなくもないのですが、生産力に応じた「口減らし」作戦が功を奏したということでしょうか。ちなみに、壁にくっついている特区は人口を密集させて巨人をひきつける囮の役目を持っているため、居住者には危険相応のインセンティブがあるらしいです。税金が安いとかでしょうかね。

原作を丁寧になぞる展開

馬車上での会話をやや端折っておりアルミンの洞察力がニュータイプ並みになっている(いきなり壁の組成の核心を突いている)以外は、なかなか丁寧に尺を使って原作をなぞる構成になっています。とはいえサシャが今回の事件を経て精神的に成長し大活躍するのかというとそこまでの転機となる出来事でもないのですが。むしろ今後は徐々に存在感が薄れていくのが残念。

僕の情緒や読解力が足りないせいなんですけど、原作でもアニメでも、サシャが助けた少女の問いかけはよく分からないんですよ。「なんでそんな喋り方なの?」って。サシャが故郷の方言ではなくバカ丁寧な敬語をわたわたと使ってることを指しているのは分かるとしても、なぜ今そんなことを? 2人に面識があって都会デビューして方言直しちゃったサシャを揶揄してるわけでもありませんし。アニメでもしっかり描かれているあたり、何かちゃんと意図があるんでしょうけど・・・よくわからんw 自分の共感力の乏しさに恥じ入るばかりです。

さて次回は9巻37話~38話までですかね。ある人物の出自について疑惑が浮かび、今回の巨人群の襲来についても謎が深まるミステリアスな回。不穏な空気が濃くなっていきます・・・。 

広告

別冊少年マガジン(毎月9日発売)で連載中、
「進撃の巨人」のネタバレ感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方はご注意下さい。

※フラゲ速報ではありません。本誌発売日の夜に更新することが多いです。

Return Top