「進撃の巨人最終研究」と「進撃の巨人考察BOOK」を買ってみました。
考察BOOK | 最終研究 | |
発売日 | 2013/8/9 | 2013/8/10 |
価格 | 780円 | 840円 |
ページ数 | 221 | 223 |
参考話数 | 2013年8月号 (47話)まで | 2013年7月号(46話)まで |
巨人の正体は | 生体エネルギー兵器? | 人工物? |
ループ説 | 現在は2周目以降? | 現在は2周目? |
次に巨人化するのは? | ミカサ? | コニー? |
敵は「せ―」 | 先祖/世界/聖職者/世界/戦争/聖戦など | 政府? |
図表など | 人物相関図 | 年表・地図・勢力相関図 |
■中身はこのブログと大差ない
考察や研究と言っても、どこの誰かもわからない読者があーだこーだ言ってる本ですし公式情報はひとつもありませんから、要するにこのブログと大して変わりません。
「○○という可能性も考えれられます」「○○だったとすれば○○なのではないでしょうか」といった当て推量がほとんどでモニョモニョと歯切れの悪いとこも当サイトそっくり。「これこれこういう理由で物語は絶対にループしている!」と強硬に主張するようなこともなく、考えられる可能性をいくつも羅列しているだけです。そのため読んでもまったくスッキリせず、情報が増えたせいで余計に混乱し結局は次の別冊少年マガジンへの渇望だけが強まる仕組み。
私もこんなブログを書いてますから、本をこういう作りにしたい気持ちは非常に良く分かります。いくつも並べておけばそのうちひとつくらいは当たるため体面は保たれるんです・・・。
このブログを隅々まで読むような暇人は少ないでしょうから未解決の謎を一冊でまとめて読める点は価値があると思います。あとは補足として北欧神話からのアプローチかなあ。私は「進撃の巨人」と北欧神話が内容でリンクしているとは思っていないのであまり重要視していませんが、どの本も神話の解説は必ず入ります。獣の巨人がロキだとか、進撃の巨人の世界はラグナロクを表しているとか、はあそうなんですか~としか言えない解釈を見ていると往年のエヴァンゲリオンブームを思い出しますね。あの時は聖書と心理学に絡めた解説本がたくさん出ました。ぶっ飛んだ仮説に興味のある方は手にとってみてもいいのでは。
私はどちらの本にも参加していませんが、こんな中身でいいならいくらでも書きますので出版社の方オファー下さいw
■新たな気づきを与えてくれた点
それぞれの本で筆者がちょっと面白いなと感じた点を列挙します。
■「考察BOOK」
・「猿」と「さる」の表記からこの世界に猿がいないことがわかる
・巨人は耳の形でグループ化できる
■「最終研究」
・リヴァイのフルネームと出自が隠されているのは何か理由がある
・コミックスの表紙に描かれたシチュエーションがストーリーと矛盾しているのは伏線
・訓練兵団の入団試験でエレンの立体機動装置を壊したのはミカサ
■どっちか一冊買うなら「最終研究」
そこまでクリティカルな差があるとも思えないんですけど、「考察BOOK」はウトガルド城を終始「ウドガルド城」と誤植してたりハンジが女って書いてたり、多少疑問符がつく箇所が見受けられます。あとは表紙に「驚愕のラストが解き明かされる!」みたいな文言がありますけどそんなわけないですし。
「最終研究」は年表と地図もわかりやすくストーリー振り返りの助けになりますし、ラノベ「Before the fall」も読み込んだ上で設定に言及しているので原作漫画しか読んでいない人に新しい発見があるかもしれません。
一冊だけ買ってみるなら最終研究がいいのではないでしょうか。読み比べもいいですが、結局いくら読んでも何一つ謎が解けないということは念を押しておきます。
進撃の巨人 考察BOOK | 「進撃の巨人」最終研究 |