「進撃の巨人」の世界で、限られた人類の生存領域を巨人が徘徊する外界と隔てている物理的な障壁。高さは50mほどで、内側からウォール・シーナ、ウォール・ローゼ、ウォール・マリアの三層で円状に作られている。
この世界の建築技術や資源の状況では建造が困難であると思われ、神聖不可侵として壁への接触や武装のための改造を阻む宗教団体も存在する。物語上、いつどのように建造されたのかは明らかにされておらず、材質すらよく分かっていない。
各壁の東西南北に付き出した出島のような形状の区画があり、そこに住民を配置することで巨人をひきつけるという施策が取られている。これは巨人が人間の気配を完治して集まる習性を利用することで、限られた防衛戦力を集中配置し不測の事態へ対処しやすくする目的がある。その意味で特区の住民たちは一種の囮、あるいは餌であり巨人と壁一枚隔てたごく近い距離での生活を余儀なくされるが、税制的に優遇されるなどの措置もあるようだ。
壁に穴を開けるのは巨人の力を持ってしても不可能であり、巨人が襲撃してきた際には出入りのために設置された門を突破されている。
壁の中には大型の巨人が生きたまま眠っており、巨人が持つ皮膚の硬質化能力を応用して壁の形を作らせていることが判明した。