ちっちゃく書いてあるので見逃している人もいそうですが、入団から2年経過しています。
というわけでエレン達は14歳になっている勘定ですね。相変わらず訓練が続いています。
対人格闘の訓練をするエレンとライナー。エレンは巨人と戦うのに対人格闘なんて役に立たないと不満気ですが、ライナーは大人でした。
相手が何でどんなに不利な状況でも兵士として逃げてはいけない状況があること。大砲でも格闘術でも使いこなして力をつけることが兵士の責任なのだと。
エレンは己の未熟な考えを恥じまず。頼れるアニキ分、ライナー!この落ち着き、本当に14歳なんでしょうか?ダブった先輩だったりして。
訓練中、手を抜いて軽く流しているアニを見つけたエレンとライナー。不まじめな同期生をこらしめてやろうとちょっかいを出します。
エレンがつっかかりますがアニの鋭いローキックで文字通り一蹴。地面を舐めます。リトライするもまるで相手にならず、宙を舞うエレン。ライナーも思わず冷や汗です。やめときゃよかった・・・なんでこいつに手を出したんだろオレ・・・みたいな顔。次はあんただろと睨まれて「イ、イヤ・・・俺は・・・」もう完全に腰が引けてます。
「兵士には引けない状況がある 今がそうだ」
ライナー、決意の表情!どこまで粘れるか!?
わずか1コマで沈んでました。
アニは蹴り技を父親から習ったそうですが、そんな技術はどうでもいいと言います。目指すのは成績上位になって内地の特権を得ることであり、立派な兵士ではない。
点数にならない科目は流し、点数の高い訓練に注力する。要領よく立ちまわるのが賢いのだと。
アニは続けて心境を吐露します。
「父は現実離れした理想に酔いしれてばかりいた・・・」
「幼い私は心底くだらないと思いながらも この無意味な技の習得を強いる父に逆らえなかった・・・」
「私はもうこれ以上このくだらない世界で 兵士ごっこに興じれるほどバカになれない」
アニの父は何者だったのでしょうか?格闘術の正体は?理想とは?なぜアニに格闘術を仕込むことが理想につながるのか?
わからない事だらけです。
2年経ってもジャンとエレンは事あるごとに小競り合いを起こしているようです。まあ解散式の日もやってましたからね。
これまでも、これからもっていう感じなのでしょう。周りも慣れた様子で、ハイハイと気にも止めません。
ジャンはまだミカサ絡みでエレンに嫉妬してます。僕ならそこでクリスタ!クリスタ狙いでいきたいとこですがジャンは涙目になるほどエレンが妬ましいようで、よくわからないままつかみ合いになります。
エレンは感情を発散するのではなく技術をもって相手を制圧するのが兵士だと気づき、アニから受けた蹴り技を見様見真似でジャンに仕掛けます。
ジャンは宙を舞い、背中から地面に落下。エレンはこれが痛い目にあって学んだ技術だと言います。
そこへ教官が来たため乱闘は収まります。ミカサのとっさの機転で誰もおとがめを受けずに済んだようです。
エレンは「危なかったなジャン つまんねえケンカで憲兵団を逃す所だった」と笑顔です。
どうやらエレンはジャンが憲兵団に行くのを邪魔するつもりはなく、本当に憎んだり疎んじているわけではなさそうです。
ジャンの方は根深い嫉妬があるのでどうか分かりませんが・・・。
翌日からジャンはエレンに一泡ふかしたいがために、格闘訓練を熱心にこなすようになります。
エレンはアニに尋ねます。
「しかしどうだオレの蹴り技は? 見よう見まねだがうまく決まったよな」
「は・・・全然駄目 まったくなってない」
アニは笑顔・・・とまでは言えないまでも、いつもより柔らかい表情で答えます。
「何だよ・・・どこが悪いっていうんだ?」
「そんなにこの技が気に入ったんなら」
ここでフッと一息、かすかな笑み。
「教えてやってもいいけど?」
顔を上げてエレンを見るアニ。彼女がエレンに心を開いた瞬間でした。
これはミカサとの三角関係が心配ですね!と思った瞬間
「え?やだよ 足蹴られんの痛いし」
今回まるまる一話かけて作ったエレン・アニのフラグが台なしです。
エレンの空気読み力がゼロだということが証明されました。
二人の間に乾いた風が吹きます。赤っ恥かかされたアニ。
「遠慮なんかしなくていいって」
すでに氷の表情に戻っています。
結局空中を舞うことになるエレンでした。