岩を運んで壁の穴を塞ぐはずの巨人エレンは昏倒したまま。
イアン・リコ・ミタビを始めとする精鋭班はエレン護衛のため周囲の巨人と戦闘中。ミカサがエレンをアルミンに託し、精鋭班に合流しました。
アルミンの必死の呼びかけに応えてエレンは目を覚まします。
門の穴から巨人の増援、このままではキリがありません。精鋭班が次々と巨人に食われていきます。
そこへ後方から地響き。エレンが岩を担いで門へ向かっています!!
「エレンを扉まで援護すれば!僕らの勝ちだ!」
エレンは大岩を担いでいるため戦えません。群がる巨人を引き剥がして倒すのは精鋭班の役目ですが、巨人たちは精鋭班に目もくれずエレンの方へ向かいます。
やはりエレンは強烈な巨人誘引フェロモンを発しているようです。
やむなく巨人に徒歩で接近し釣ろうと試みるミタビ班。自殺行為ですが、これしかエレンを守る方法が残っていません。
残った班員たちもそれに続きます。
今回覚醒したエレンは人間としての意識があるようで、ミカサやアルミンのことを認識し、「そんなところ歩いてたら巨人の餌食に・・・」と状況判断も的確です。
これは今までの巨人エレンとは大きな違いですね。最初の巨人化ではとにかく周囲の巨人を殺すだけでした。二回目はミカサめがけて3度拳を振り抜き、説得にも応じませんでした。今回はちゃんと人間としての目的を忘れず、思考能力も保たれています。これなら立派な戦力になりそうです。
エレンは一歩また一歩と門へ近づいていきます。その横で犠牲になる班員たち。指揮官のイアン班長も死にました。行く手を阻む最後の巨人、リコが目を潰しミカサが後方からうなじを掻っ切ります。アルミン何もしてません!もうゴールは目の前!!
「皆・・・死んだ甲斐があったな・・・」
岩で門を塞いだエレンの姿に涙を浮かべるリコ。このわずか数分、たった一度の勝利のために、数十人いた精鋭班は壊滅です。
それでも人類が初めて手にした勝利、まぎれもなく歴史の転換点でした。
巨人エレンは役目を終えて力尽き座り込んでいます。まだ周囲には巨人が残っており、急いで脱出しなければなりません。
エレン本体の切り離しに手間取っている間に、2体の巨人に接近を許してしまいました。ミカサも間に合いません。THE・END!
と思った瞬間、上空からつむじ風が現れ2体の巨人を一瞬で斬り伏せます。人間とは思えない動き。その背中には調査兵団の旗印、自由の翼・・・
出征から急遽引き返したリヴァイ兵長その人でした。
どうやら並の巨人では大岩を動かすことはできないようで、ここにトロスト区奪還作戦は終了、人類は初めて巨人の侵攻を阻止する快挙を成し遂げたのでした。