進撃の巨人の世界では王政が敷かれており、所々で王や王政府という言葉が聞こえてくる。
壁の中を全てひっくるめて一つの国家であり、もっとも内側の壁であるウォール・シーナ内を拠点とした文字通りの中央集権体制である。
2012年11月現在、政治に直接関与する王侯貴族という立場の人間は登場しておらず、国家の組織体制がどのようなものか、そして王がどんな人物なのかは不明。
国民たちに対し、壁の外に興味をもつことを禁じている。その理由について少年時代のエレンは「王様ビビりすぎっつーだけの話だ」と憤るが、アルミンは「それだけの理由とは思えない」と指摘している。メタな見方だがアルミンやハンジのような賢いキャラが推察することは大体事実なので、王政府には国民に壁の外を知られたくない何かしらの理由や秘密がある。
よくある仮説として、巨人は人為的に作られ人類を閉じ込めておくための檻の役目をしているというものがある。巨人の出現は降って湧いた災厄ではなく、人為的に引き起こされたもの。実は舞台は21世紀の現実世界で、地球には人間が普通に存在している。一部の住民だけが壁の中に隔離されていて外界と壁の中を遮断する方法として巨人が存在するというものだ。そして王政府は現代的な機械文明を用いて外の人間とつながっている監獄の管理者である、という説。読者が思い込んでいた世界設定そのものがトリックというのは大きなどんでん返しが起こるため、よく使われる手法だ。
この説に問題があるとすれば、王政府がわざわざ調査兵団を組織して外を調査させる理由がないという点だろうか。