エレンの父。職業は医者。
マーレ国レベリオ収容区出身、エルディア人。反マーレ政府地下組織の元リーダー。
レジスタンス活動中、エルディア王家の傍流であるダイナと結婚し長男ジークを設ける。
ジークを「始祖の巨人」奪還のため工作員としてマーレ側へ送り込むも逆に反政府活動を密告され、パラディ島へ流刑処分にされた。流刑に際し巨人化薬を注射されそうになったところをフクロウことクルーガーに救われ、彼から九つの巨人の1柱である「進撃の巨人」の能力を継承する。
その後、パラディ島を彷徨ってシガンシナ区の壁へたどり着いたところを遠征の帰途であったキース=シャーディスによって保護された。
シガンシナでは腕のいい町医者として信頼を集め、行きつけの酒場の看板娘であったカルラと結婚。のちにエレンを授かり、また強盗殺人事件の被害者遺児であるミカサを引き取って育てていた。
シガンシナ陥落の翌日にウォール・シーナの礼拝堂で儀式の最中であったレイス家を襲い、自らの巨人化能力を行使してロッド・レイスを除く一家を惨殺、「始祖の巨人の力」を継承したフリーダを捕食してその力と記憶を強奪した。その足で向かった避難所にてエレンに注射を打ち巨人化させ、自らを捕食させることで「進撃の巨人」と「始祖の巨人」の能力、そして記憶をエレンに譲渡し死亡している。
エレンは記憶の混濁により自分がグリシャを食って巨人から人間に戻ったことを忘れていたが、礼拝堂の地下でレイス卿によりその記憶を呼び覚まされた。(62話)
エレン生家の地下室にはグリシャの手記と写真が隠されており、そこには壁の外に広がる世界の構造と歴史、そして壁の外から来たグリシャの半生が記されていた。