本作の主人公。104期訓練兵団を5位で卒業し、調査兵団へ。
幼い頃から壁の外の世界に憧れ、一貫して調査兵団への入団を志していた。人一倍強い巨人殲滅の目的意識を持ち、同期生たちが徐々に感化されていく。
トロスト区戦の最中に重傷を負い、さらに巨人に捕食されかけたアルミンを救出して自らは巨人に飲み込まれてしまうが、自らを巨人化する能力に目覚め腹を破って脱出。以後人類の反撃の要として作戦に組み入れられる。
父親であるグリシャに投与された巨人化薬により巨人化能力を手に入れたものの、本人はそれを忘れたまま普通の訓練兵として過ごしていた。また巨人化した人間が自我を取り戻すためには他の巨人化能力者の脊髄液を摂取する必要があり、エレンの場合は注射された直後にグリシャを捕食して「進撃の巨人」と「始祖の巨人」の能力を継承したものの、その事実も長らく忘れていた。
巨人化能力の正当な器であるヒストリアとの身体接触によってショックを受け、記憶の一部を取り戻す。
物語当初は巨人化時の意識や肉体を制御できずにいたが、経験を積むことで変身のタイミングや肉体操作も思い通りになり、さらにレイス家の礼拝堂地下洞窟で新たな巨人化薬を服用したことにより、硬質化能力を獲得。これを応用し壁材を瞬時に生成することでウォール・マリアの穴を塞ぐ作戦が現実のものとなった。
シガンシナ奪還戦では仇敵とも言える超大型巨人を人間の姿のまま立体機動で切り伏せ、本体であるベルトルトの捕縛に成功する。
ライナーら「マーレの戦士」が探している「座標(始祖の巨人の力)」を所持しているが、王家の血筋でないため本来の巨人支配能力を発揮することはできない。フリッツ王家の末裔であるダイナが変じた巨人と接触した際に、偶発的に叫び声で周囲の巨人を操ることができた程度に留まっている。
短気で直情的な面があり、巨人を世界の謎としてよりも目の前の仇敵として認識していることをユミルに浅慮だと諭された。
人間の姿で立体機動を用いて巨人を討伐したことがほとんどないのを密かに気にしていたらしい。