すいません、前回のアニメ感想でモミアゲのモブ野郎なんて言ってしまって。
モミアゲ君はトーマスでした。
全国のトーマスファンのみなさんごめんなさい。ぺこり。
【言い訳】

なんでモミアゲがこんなセクシー&ワイルドに増量を果たしてるんですか!
これじゃ別人だと思うのも無理からぬ仕様ですよね!
そういうことにしといて下さい。
ではモミアゲ事件が解決したところで今回も原作とアニメの違いについて気がついたことを書いていきます。
例によって原作の先の展開には触れませんのでアニメから入った人も安心の設計です。
【ピクシス司令と貴族】
原作ではピクシスの登場はだいぶ先で、3巻になってからです。
(アニメの5話は原作だと1巻のラストに相当)
巨人襲撃の報せをピクシスがどこで受けたのか?というバックグラウンドを補完する内容ですが、
注目すべきは原作でも描かれたことのない「貴族」が出てくる点です。
湖に囲まれた豪奢な城で、昼間から酒とオードブルをむさぼり接待チェスに興じるバルト侯爵。
原作には登場しません。

結構かわいい目をしている
「進撃の巨人」の世界では壁の内側に海はなく、限られた水源のある土地は貴重なはず。
水を所有していることもステータスのひとつと考えられます。

バルト侯爵はテンプレートな「既得権で肥え太った無能な豚貴族」そのままでしたね。
この手の輩は悲惨な死に方で因果応報を体現する事が多いのですが、
悪役にしても小物過ぎるのでおそらくもう登場しないでしょう・・・。
余裕ぶったハゲのピクシスは駐屯兵団の司令で、壁内南地区の最高責任者。
バルトのセリフによると、彼の領地を防衛するのがピクシスの「職務」だとか。
駐屯兵団は壁の警戒・保守の他に貴族の護衛も担っているらしいことがうかがえます。
アルミンが禁制の本を持ちだした時にエレンは「憲兵団に捕まっちまう」と言い、
また原作では犯罪事件でシガンシナ区の住民が憲兵団に通報する場面があるため、
一般的な警察として機能しているのは憲兵団のはず。
この辺りの分担はなかなか面倒くさいものがありそうですが、
ストーリ―の本筋とはあまり関係ないので割りとどうでもいいです。
【エレンとジャンの口論】

出撃前に小競り合い。原作にはなかったシーン。
明日から転属で内地行きだったジャン。
血の滲む努力で勝ち取った憲兵団行きの切符
(※訓練兵の成績上位10名は憲兵団に入る権利が与えられる)
が無駄になりかねない、それどころか普通に死んでもおかしくない事態に苛立ちます。
結果的にエレンの力強い言葉に少しは鼓舞されたのか、
悪態をつきながらもダズを引っ張って行こうとしていますね。
訓練時代のやりとりをカットされたかと思えば今度はシーンが追加されたり、
エレンとジャンとの関係を通して描かれる彼らの心情や成長は
このアニメ作品の構成において大きなウェイトを占める要素のようです。
【アルミンの両親の行動】

原作を読んでいる人なら誰もが耳を疑ったであろうシーン。
「内緒だけど、お父さんとお母さんが今度外の世界に行くんだって」
原作にはこんなセリフはありませんし、アルミンの両親が壁の外へ出たという描写もありません。
原作ではアルミンの両親はシガンシナ陥落後の「奪還作戦」に参加して落命。
(アニメではアルミンの祖父がそのポジション)

このようにすでに故人であり特に目立った役どころではないのですが、
ここでわざわざこのようなセリフがあり祖父を代わりに死なせていることから察するに
後々両親の姿が描かれる機会がありそうですね。
二人が何のために、どうやって「内緒で」外に出たのか、
そしてどうなったのか…?
メタな見方をすれば、原作でも死亡時の描写があるわけではなく
「帰って来なかった=死んだ」という論理ですから、
実は両親もちゃっかり生きてたりするかもしれません。