進撃の巨人 ネタバレ考察

(52)クリスタ・レンズ

104期を中心に編成された新リヴァイ班。
その目的はエレンとクリスタという重要人物を隔離保護しつつウォールマリア奪還の計画を練ること。
人里離れた山小屋を拠点に彼らが採るべき行動は…

進撃の巨人 第52話 クリスタ・レンズ 別冊少年マガジン2014年1月号掲載
(追記 タイトル表記が誤っていました。ご指摘ありがとうございました)

 

今後の方針


今回はアクションシーンはなく、状況整理と説明のためページの大部分が費やされています。

調査兵団が現在目標としているのはウォールマリアに開いた穴を塞ぎ、エレンの生家があるシガンシナを奪還すること。
イェーガー家の地下室には巨人の秘密に迫る何かが隠されている可能性が高いからです。

ただし壁の中の土木技術では超大型巨人が開けた大穴を塞ぐことができないため、代わりにエレンの巨人化能力を応用し硬質化した肉体を壁の補修にあてることで解決できないか、というのがアルミンの考えです。

これは鎧の巨人や女型の巨人が自分の意志で皮膚の硬質化をコントロールできたこと、ウォールシーナの中に巨人が柱として埋まっていてその壁の素材が硬質化した巨人の体組織と同様のものであったことから、全く不可能であるとは言い切れません。

ただしエレンは巨人化能力についてはまだまだ練度不足の素人であり、部分的な硬質化すらまだこれから習得に向けた努力をはじめる段階ですから、絵に描いた餅になるおそれは大きいと思われます。

しかしエレンが仮に自由に硬質化した質量を生成することができるならば、少数の部隊で夜間にウォールマリアまで駆け抜けそのまま穴を塞げば良いため、大部隊の補給路を構築しながら20年かけて計画を進めるよりは賭ける価値がありそうな話です。

 

当然最大の焦点はエレンがそれをできるかできないか、ということ。
ですからエレンの力をより詳しく検証していくことが急務なのですが、ハンジはまだしばらく身を隠しておとなしくしているべきだと提唱。
これまでの実験さえできればあとはどうなってもいい的なテンションとは明らかに違い、伏目で冷や汗が頬を伝っています。

コニーの母ちゃんの件で巨人が実は人間が変化した姿だったという推論に辿り着きショックを受けた様子でしたが、今回二の足を踏んでいるのはそれが理由ではありませんでした。

ハンジが実験をためらうなんて…と意外な表情の新リヴァイ班の質問に対し、ハンジはあまりにも唐突に事実を告げます。

 

トロスト区の兵舎にかくまっていたニック司祭が何者かに殺された、と…。

ニック司祭の死

 

ニック司祭は最近ご無沙汰でしたが、ウォール教の秘密を知る重要人物でした。
壁の構造体の内側に巨人が埋まっていること、またそれに日光を当ててはいけないという知識を持っていたことからそれ以外の情報提供をハンジに強要されますが、壁の上から突き落とされそうになっても口を割らず、その後クリスタの正体がウォール教の重要人物であることを漏らしています。

ニック司祭は兵団に秘密の一部(クリスタの生まれたレイス家とウォール教の関係)を漏らした「裏切り者」ですから身の安全のために兵舎に匿われていたようですが、教団の息がかかった中央憲兵が彼の居場所を突き止め、拷問の上殺害したとハンジは断定。
秘密を漏らすことを異常に怖がっていたニックですが、こうなることが分かっていたのでしょうか…。

 

中央にはエレンの力を是が非でも確保したい勢力があり、おそらくそれはライナーたちのように「外から来た敵」。そして憲兵たちに影響力を行使できる存在でもある。

ニックの爪が全て剥がされていたことから、リヴァイはニックが口を割らずに死んだと考え、当面危機が及ぶことはないと判断します。(そもそもニックに新リヴァイ班の居場所が知らされているとは思えませんが)。

長々と会議したもののコニーは話の内容をいまいち把握できておらず、エレンが簡潔にまとめてくれました。

「要するに…オレ達はできるだけ目立たないように実験をする」
「そんでオレ達の邪魔をしてくる奴らもぶっ潰すって話だ」

ついでにコニーは獣の巨人を仇として憎んでいることを言明しました。
制止を聞かず突っかかって獣の巨人にプチッとされる未来が一瞬想像できた気がしますが…

 

クリスタの過去


彼女が新リヴァイ班に自らの口で語った過去、長い回想です。

 

ウォールシーナ北部、レイス家の牧場で妾の子として生まれる。
父を知らず、母親からは疎まれ、他の子供との付き合いもなく動物だけが友達の孤独な幼少期。

10歳まで牧場の手伝いをして過ごすが、ウォールマリア陥落後に初めて父であるロッド・レイスと面会。
父はヒストリアとその母を連れてどこかへ行こうとするが、何者かの妨害にあいヒストリアの母はその場で殺害される。
最期の言葉は「お前さえ産まなけ」であった。
ヒストリアも殺される流れだったが、レイス卿の助命嘆願により名を変えて遠くへ追いやられることになった。

そして開拓地で2年過ごし、12歳で104期訓練兵として入団。現在に至る…。

 

優しい微笑みの陰でかなり壮絶な記憶を背負っています。目の前で母親の頸動脈切られてますからね。
これだけの機能不全家庭で育ったのにまともな人格で暮らせているのが逆に怖いくらいです。

さて、ヒストリアの母はレイス家の屋敷の使用人だったようですが、ヒストリアをかなり疎んでいたようです。
これは一体なぜなのでしょう?

レイス卿の正妻が妾やその子を疎むならわかります。権力や財産が絡むお家争いの典型ですからね。
が、一介の使用人にすぎないヒストリアの母が愛人待遇でのんきに暮らしていられるのもヒストリアの存在があったればこそで、身分の高い男性から授かった子種こそ自分の身を守る最上の手段と考えるのが普通です。
歴史物ならばここで我が子への偏愛の果てに正妻の子を暗殺しようとするのが定番。

なのにヒストリアの母は終始我が子に冷たく、最期まで呪詛を吐いてその生を終えます。
一体なぜ、「産まなければよかった」と思ったのか?

そしてウォールマリアが陥落してわずか数日、レイス卿はなぜ妾とその子を連れて夜逃げしようとしたのか?

夜逃げ未遂が発覚してもレイス卿は無事、一方なぜヒストリアは追放され母は殺されなければならなかったのか?

 

このように不自然なことだらけで、レイス家には普通ではない論理が働いていることが分かります。
もちろん、それがウォール教絡みであることは間違いありません。

今は彼女の話の続きを楽しみに待つことにしましょう。

 




さて、別冊少年マガジンはますます進撃の巨人色が強くなってきました。
新しいスピンオフの4コマなんかも始まってます。
それに今月号は進撃の巨人ドラマCD付き。
「兵長vsミカサ 怒涛の掃除バトル」だそうです。もう何でもありっすねw

単行本12巻が発売されてますが、こちらは「イルゼの手帳」のアニメDVDがついた特別版が存在しています。

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別冊少年マガジン(毎月9日発売)で連載中、
「進撃の巨人」のネタバレ感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方はご注意下さい。

※フラゲ速報ではありません。本誌発売日の夜に更新することが多いです。

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