進撃の巨人 ネタバレ考察

(41)ヒストリア

前回は長い回想の果て、ついに新たな巨人が登場しました。

立体起動装置も持たずエレンやミカサを欠き、ウトガルド城で絶体絶命の窮地に追い込まれたライナーやコニーたち104期の面々。

この巨人が彼らにとって救いの主となるのでしょうか?  

進撃の巨人 第41話 ヒストリア(別冊少年マガジン 2013年2月号 掲載) 

巨人化したユミルの戦い

武器を持たず、巨人の群れによって見張り塔に追い詰められたライナー、コニー、クリスタ、ベルトルト。

遺言めいたセリフを口にして塔からダイブしたユミルは閃光とともに巨人へと変化し、塔に群がる巨人の集団へ敵意むき出しに躍りかかります。

ユミルが変化した巨人はそれほど大型とは言えませんが、動作は俊敏で塔を足がかりにアクロバティックな戦いを披露。巨人のうなじを噛み切り、顔を潰して奮闘します。 

塔の上からその戦いを見ていたライナー。ユミルが塔にぶつかった衝撃で転落しそうになったクリスタを左手一本で助けながらも、心ここにあらずでした。

我に返ったライナーは当然の質問。

「クリスタ お前は知ってたのか? ユミルが・・・巨人だったって・・・」

いつもあれだけベッタリしていたなら知っていて当然だと思うでしょうが、クリスタも当惑。ユミルが巨人だったなんて嫌だと吐露します。 

巨人化能力を明かして人類に貢献することもできたはずなのに、それをしなかった理由は・・・と訝るベルトルト。前号の終わりで、ユミルが自分たちを襲って家族(?)を殺した巨人と酷似していることに大ゴマ使って驚いていた割にはすでに冷静です。

前回の引きからすると普通ならここで「あいつ見覚えがあるぞ」的な流れになりそうなものですが、それはもうどうでもよくなったのでしょうか。 

クリスタの叫び

コニーはユミルの飄々とした態度を思い出し、もしかしたら自分たちと敵対する立場なのではと疑念を口にしますが、ユミルは塔の損傷を避けながらなおも巨人の群れと格闘中。それを見たクリスタは、ユミルが一人で逃げようと思えばできるのに踏みとどまって戦うのは命がけで自分たちを守っているからだと抗弁。彼女にしては珍しく激昂してユミルへ叫びます。

「死ぬなユミル!!こんな所で死ぬな!! 何いい人ぶってんだよ!そんなに惜しまれて死にたいかバカ!!」「あんたは誰よりも自分が大事なんだろ!? 最悪の性格の持ち主のユミルなんだろ!?」「自分のために生きろよ!! こんな塔を守って死ぬくらいなら もう・・・!! ぶっ壊せよ・・・!!!」※コミックスではセリフが大きく修正されています。 

塔から身を乗り出し転げ落ちそうな勢いで、これまで見せたことのない荒々しい言葉で絶叫するクリスタ。その声が届いたのかわかりませんが、ユミルは塔の石積みを引っこ抜いて倒壊させようとします。地鳴りとともに崩れ始める見張り塔。 倒れる塔の上によじ登ったユミルは取り残された4人に向けて言葉を投げます。

「イキタカ」「ツカアレ」 

「生きたか(ったら) 掴まれ」でしょうか。巨人化すると言語能力は低下する場合が多いですね。エレンは女型の巨人に向けて「オアエ!ガァ!(お前が)」と叫んでいました。獣の巨人だけやたら流暢なので不気味ですが、これは単なる練度の差なのか、元々のデザインが違うのか。 

いずれにせよユミルの意図を察知した4人はとっさに彼女の髪にしがみついて背中に乗りこみ、ユミルは崩れゆく塔の上で態勢を保ちます。 即行動できるあたりはさすがに修羅場慣れしてる兵士たちですね。

蹂躙されるユミル、そして・・・

ユミルの機転により大半の巨人を塔の下敷きにすることに成功。言語能力は低下しても知能は回っています。数的な不利を一発でひっくり返すことができて一安心・・・と思いきや、瓦礫の下敷きになった程度では巨人は死にません。徐々に塔の残骸の隙間から這い出してきます。 

ユミルはとどめを刺しに向かいますが、先程までと違い塔を足場にした立体的な戦法が使えないため、背後から巨人につかまれて地面に叩きつけられてしまいます。一斉に群がり、ユミルを食い尽くそうとする巨人たち。四肢を食いちぎられ顔を割られるユミルを見て、我を忘れたクリスタは駆け寄ります。そして目の前に現れた巨人がクリスタへ手を伸ばします・・・

あ、これ死んだな。 

巨人がクリスタを餌食にしようと手を伸ばしたその時、黒いつむじ風が巻き起こり目の前の巨人のうなじを一閃!

どうと倒れこむ巨人と共にクリスタの横へスタッと降り立ったのは、兵団始まって以来最高と呼ばれる逸材、ミカサ・アッカーマン! 漫画のお約束にも程がある清々しい登場です。ミカサは強い上にヒロインだから死なない(多分)ということもあって、登場すると一気に安心感が広がります。調査兵団の装備をまとった姿がこんなにも頼もしいとは。

「後は私達に任せて」

か、かっこいい…うおおー全部任せちゃいます~!という僕の一方的な叫びを尻目に、群がる巨人へと一気に攻勢をかける調査兵団の兵士たち。その中にはエレンの姿もありました。 

巨人のうなじを斬り飛ばし、「やった!!討伐数1!!」と笑顔を見せるエレン。エレンが立体起動で巨人を倒したのは実は今回が初めてだったようです。初陣ではいきなり足を食われて、アルミンを助けるために巨人に丸呑みにされてましたね。

エレンは巨人になって薙ぎ倒せるんだから討伐数なんて別にいいじゃんと思ってしまいますが、「人間として身につけた技術で巨人と戦うこと」には重い意味があるのでしょう。巨人化能力を使わなくても一兵士として巨人と戦える、これは人としてのアイディンティティを保つのに必要なことかもしれません。そもそも巨人は「敵」の力ですし、モヤモヤするのはやむを得ないでしょう。いずれにせよエレンは大事な体なので自重して欲しいと思っているのは皆同じです。 

残っていた巨人を掃討し、ユミルは一命をとりとめます。右腕の肘から先と右脚を太ももの途中から欠損し血止めで縛られていますが、意識はあります。まだ巨人と融合していた時のケロイドが残るユミルを抱き起こし、自分の本当の名前が「ヒストリア」であることを告げたクリスタ。ユミルはそれを聞いて満足そうに微笑むのでした。

つづく! 

・気になったことメモ
ライナー&ベルトルトの記憶にある人食い巨人ユミルが酷似している点が今回スルーされている。

クリスタの本名は「ヒストリア」。姓か名かは未詳。ヒストリアは歴史・歴史書といった意味。この世界の歴史を記録、管理する家柄?

コニーがクリスタに抱きついて緊急時ながらちゃっかりいい思いをしている。

ユミルは巨人化能力を身に着けて少なくとも数年以上は経っているのに、言語能力が低く皮膚の硬質化もできない(?)

獣の巨人はどこに行った?

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別冊少年マガジン(毎月9日発売)で連載中、
「進撃の巨人」のネタバレ感想ブログです。

ネタバレには配慮しませんので、ストーリーを楽しみたい方はご注意下さい。

※フラゲ速報ではありません。本誌発売日の夜に更新することが多いです。

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